マハリクマライア

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「古屋誠一 メモワール.」


マライアです。




相変わらず更新が滞りがち…ごめんなさい

NYはちょっと置いといて、

先日、東京へ行ってまいりました。


いくつかのギャラリーや美術館を巡り、

最後に行った東京都写真美術館。

ここでは今、世界報道写真展2010が行われており、

それを目当てに行ったのですが、

同時に別のフロアでもいくつかの写真展が行われていました。


報道写真展だけのはずだったのに、

古屋誠一の「メモワール.」。

これがどうにも気になりこちらのチケットも思わず購入。


写真展を複数見に行くのならば、

そして内容の雰囲気がなんとなく把握できるのならば、

見に行く順番は重要であります。

別ジャンルではあっても、あまりにパンチのきいた写真を見た後では、

その後の写真展の写真たちを正確に感じ取ることが出来ません。


ということで、

やっぱり最初に「メモワール.」!!



が!!!!!!



これが、私の予想をはるかに超えておりました…



syabi_furuya_imagePath_a.jpg



古屋誠一。

名前は知っていたものの、写真を生で見るのは初めて。

胸を突き刺されるようでした。



1985年に亡くなった、奥さんの写真を集めたシリーズ、「メモワール.」



furuya1.jpg


女優を目指していた彼女ですが、

1985年10月。

東ドイツ建国36周年の記念式典のさなか、

古屋誠一と息子との3人で暮らしていたアパートの9階から、

自ら飛び降り亡くなりました。



自分の妻を、当たり前のこととして撮り続ける。



古屋誠一は、自らも言っていますが、写真が好きな写真家でないそうです。

撮ったフイルムも、数年現像されずに放置されていたり…

このメモワールの中の写真にも、

彼女が亡くなった数年後に現像されたフイルムもあるそうです。


furuya4.jpg


突然の彼女の死により、

当たり前であったことを取り上げられてしまった写真家。

そして、今までの彼女の写真を、自分の気持ちを整理しながら出来上がっていく“メモワール.”。

未現像だったフイルムから在りし日の彼女が現れ、

また何度も何度も編み直し、つむぎ出し、

どこへ行き着くのか、何が出来上がるかもわからないまま、

それでも編み続ける。



展示は彼女の亡くなった年から始まり、

時間はどんどんさかのぼり最後には出会った年、1978年で終わります。


衝撃的なのは、

もうひとつのシリーズ、“記憶の復讐”。


6枚のコンタクトシートからなるこのシリーズの一枚、

「1985,10,6-7」

これには、なくなる前日の6日と、

亡くなった7日、

アパートから飛び降り、

地面に倒れたクリスティーネを上から撮った写真が写っています。

写真家として、妻の亡くなった姿をも記録しないではいられない衝動。

むしろ記録することが、彼の愛なのかも。

でもそれが写真となり記憶となり、後に復讐のように彼を襲う苦しみになる。



古屋誠一のクリスティーネへの愛を感じずにはいられない写真展です。


「彼女の死後、無秩序な記憶と記録が交差するさまざまな時間と空間を行きつ戻りつしながら探し求めていたはずの何かが、今見つかったからというのではなく、おぼろげながらも所詮なにも見つかりはしないのだという答えが見つかったのではないか」


写真は嫌いといいながら、

こんなに写真と、自分と、純粋に向き合っている写真家はいないのではないでしょうか。


アラーキーの写真をはじめて見たときの衝撃と同じ衝撃を感じました。


古屋誠一 メモワール.
「愛の復讐、共に離れて…」

会 期: 2010年5月15日 ( 土 ) ~ 7月19日 ( 月・祝 )
休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
料 金:一般 800(640)円/学生 700(560)円/中高生・65歳以上 600(480)円
( )は20名以上団体および東京都写真美術館友の会、上記カード会員割引/
小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料



7月19日まで開催されています!!

ぜひぜひ見に行ってみてください。

コメント

すごい。写真家も様々なんだね。なんだか涙が出る。

LOOSER★meerさん

私も会場で本当に涙が出そうでした。

涙が出るくらい人の心を揺さぶる写真が撮れる写真家は、
人間としても魅力のある人だと思います。

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maraia

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